病院や介護施設IT化 クラウドサービスのコストについて

「医療介護にICT」よく聞くようになりました。

元医療介護業界(介護職→相談員→地域連携&経営企画)から、業務改善支援のお仕事に最近変わったキンボウズです。

今回は、医療介護でICTだ!DXだ!!と動き出した際のコストについて考えてみたいと思います。お金も時間もかけずにってのは難しい。お金を潤沢にかければいいってもんでもないですからね。

目次

導入システムが、オーダーメイドか既製品か

例えばスーツを服を買う際、オーダーメイドか既製品かで金額は変わってきますよね?オーダーメイドの方が高く、既製品の方が安い傾向にあると思います。そして、ブランドによっても金額が違う。使っている生地や機械か手作業かで変わる。システムも同じです。

自分たちが欲しい機能が全て入っているシステムはオーダーメイドです。

オーダメイドにはたくさんに人と時間をかけて作ります。対して既製品は既存の製品を使う訳ですからコストは抑えられます。

1つ例を挙げてみます。

今使っているシステム(電子カルテとか介護ソフトとか)の情報を集約して、経営状況を把握したい。そんなシステムを探しているとしましょう。僕のところにも問い合わせが入る内容です。私はまず

完璧は高い。どこまでシステムで補助したいのか?

  • どこまで自動化したいのか?
  • データの更新頻度はどの程度か?

この2つを聞きます。電子カルテや介護ソフトに集計するシステムを繋ぐのか、csvを書き出してそれを読み込ませるのかで金額は桁が変わってきます。リアルタイムに情報を見たいのか、定時やボタンを押した時に更新されるかでも変わってきます。

どちらが良いのではなく、どちらが欲しいのか?

入力した内容がリアルタイムに集計されるがいいですよね?もちろん僕もそう思います。では、システムの接続に150万と、収集した情報集計機能に150万の合計300万+毎月保守運用としましょう。規模によっては安い!!と判断する人もいますし、高いと判断する人もいます。法人や事業所によって、かけられるコストは変わってきますが、オーダーメイドも既製品もお客によって金額は大きくは変わりません。

※利用ユーザー数や扱うデータ量によってプランは変わってくるサービスもあります

本当にそこまでコストをかけてでも欲しいのか?この部分をよく考えて欲しいです。既製品だと、満足できない部分は必ず出てきます。その満足できない部分と、オーダーメイドのコストをどう見るか。

相手は売りたいだけか?売ってからのことを考えているか?

コストのも関わってくる導入後の話

導入前や導入時よりも大切なのが導入後!!むしろそこからがスタート地点です。お客さんと話をしていると、やりたいことと導入検討しているシステムにつながりを感じない時があります。

やりたいことがシステムではできない、満足できない

メリットばかりではないですし、それはできない。そこは費用がかかると導入後の話までできる担当者と仕事をしていただきたいです。とりあえず契約取れたらいいって人も少なからずいますからね。

オーダーメイドだかっらって、過去や未来に行けるわけではない。できないことや、やりたいこととの差異をしっかりと説明する。できるできる〜には気をつけてください。あとでシステムの追加や、乗り換えが必要になるかもですよ。

基本無料のシステムと比較しない。無料は理由がある

「メールなんて無料なんだから、連絡ツールも無料でできるでしょ?」と昔言われたことがあります。Gmailは無料プランもありますが、利用できる容量に制限があります。

病院や介護施設で利用しているメールの場合は、レンタルサーバーとか使っていると思います。サーバーの維持費、ドメイン維持費、メール設定をする職員の人件費。無料ではないです。

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