【kintone】ジェノグラム作成プラグイン「つながり図」を徹底解説!

福祉・介護・医療業界のkintoneユーザーにとって「これ、待ってた!」と叫びたくなるような、画期的なプラグインをご紹介します。その名も、ジェノグラム作成kintoneプラグイン**「つながり図」**です。

私は以前、介護施設の介護職からスタートし、デイサービスの相談員、デイケアの相談員、そして病院のMSW(メディカルソーシャルワーカー)のような仕事も経験してきました。その現場で、常に悩みの種だったのが**「家族関係図(ジェノグラム)の管理」**です。

今回は、アントアベクリエイツ合同会社からリリースされたこのプラグインを実際に触ってみた感想とともに、設定方法や活用メリットを深掘りしていきます。

目次

なぜ福祉現場で「kintone×ジェノグラム」が必要なのか?

福祉や介護の現場では、利用者さん本人の状態だけでなく、その「家族背景」を把握することが不可欠です。

  • 誰がキーパーソンなのか?
  • 同居家族は誰か?
  • 遠方に住んでいる親族との関係性は?
  • 相続や介護力の問題で、過去にどのような経緯があったのか?

これらを一目で把握するために「ジェノグラム(家族図)」を書きますが、これまでのkintone管理する方法は主に以下の3つでした。

  1. 手書きしてスキャン: 修正のたびに書き直しが必要。
  2. Excelや専用ソフトで作成: 別のファイルとして保存されるため、kintoneの顧客管理と紐付かない。
  3. kintoneの添付ファイルに画像を入れるだけ: 検索もできないし、情報の更新も手間。

kintoneで情報を一元管理しているのに、一番重要な家族図だけが「外」にある……。そんなジレンマを解消してくれるのが、今回のプラグインです。(開発してもらうことも可能ですが、プラグインのように汎用性の高いサービスを公開してくれるのは本当にありがたいですね)

「つながり図」プラグインのここが凄い!3つのポイント

実際に「つながり図」を使ってみて、特に感動した機能を3つに絞ってお伝えします。

① ウィザード形式で、誰でも迷わず作成できる

ジェノグラムを作成する際、いきなり白紙に図形を並べるのは大変ですよね。このプラグインには「かんたん作成」機能があり、本人情報、配偶者の有無、子供の数などを対話形式(ウィザード形式)で入力するだけで、土台となる図が自動生成されます。

昭和・平成・令和の和暦から西暦への自動変換機能も付いており、生年月日入力のストレスが大幅に軽減されています。現場のスタッフが「操作が難しくて使えない」となる心配がありません。

② ジェノグラムの情報を「kintoneテーブル」へ相互転送

これが一番の衝撃でした。図の中で入力した「氏名」「続柄」「生年月日」「死亡日」などの情報を、ボタン一つでkintoneの「サブテーブル」へ転送できます。

図として見るだけでなく、データとして保持できるため、例えば「80歳以上の家族がいる世帯」を一覧から検索したり、統計を取ったりすることが可能になります。「図」と「データ」が完全に融合する瞬間です。

③ 画像として添付ファイルフィールドへ自動保存

作成したジェノグラムは、その場で画像化し、kintoneの添付ファイルフィールドに保存できます。
これにより、kintoneと連携した帳票出力サービス(レポトンやプリントクリエイターなど)を使って、フェイスシートやアセスメントシートを出力する際、そのままジェノグラムを載せることが可能になります。

具体的な設定方法と準備するフィールド

設定は非常にシンプルです。以下のフィールドをアプリに用意するだけで準備完了です。

  • スペースフィールド: ジェノグラムを表示・編集するエリア(要素IDを設定)。
  • 文字列(複数行)フィールド: ジェノグラムの構造データを保存する場所。
  • 添付ファイルフィールド: 完成した画像を保存する場所(任意)。
  • サブテーブル: 家族情報をデータとして保存する場所(任意)。

プラグイン設定画面では、どのフィールドにどの情報を紐付けるかを選択するだけ。直感的なインターフェースなので、kintone初心者の方でも数分で設定が終わります。

実際の活用シーンを想像してみよう

居宅介護支援事業所にて

新規利用者さんのインテーク時、タブレットで「つながり図」を開きます。聞き取りをしながら、その場でポチポチと家族構成を入力。その日のうちに綺麗なジェノグラムが完成し、同時に家族一覧テーブルも埋まります。次回訪問時には、修正が必要な箇所をドラッグ&ドロップで動かすだけ。

病院の地域医療連携室(MSW)にて

複雑な家族関係(離婚、再婚、キーパーソンとの確執など)を、感情線や特殊な線を使って可視化します。「誰が意思決定者なのか」を図にメモしておくことで、多職種連携カンファレンスでも一目で状況が共有できます。

介護施設の入所管理にて

入所検討時に作成したジェノグラムを、そのまま契約書やアセスメント票に反映。事務作業の二度手間、三度手間を完全に排除できます。

気になる料金と導入のステップ

「つながり図」は**買い切り 98,000円(税別)**という価格設定になっています。

「プラグインに10万円近くかけるのは……」と思う方もいるかもしれませんが、現場のスタッフが一生懸命手書きしたり、Excelをいじったりしている時間を時給換算してみてください。また、情報の共有漏れによるリスクを考えれば、この「買い切り」価格は非常にリーズナブルだと私は感じます。

また、事業所専用で開発することを考えれば安く済みます。

さらに、30日間の無料試用期間が用意されています。まずは自社のアプリに入れてみて、実際に図を書いて、テーブルに転送される快感を味わってみてください。

業界特化型プラグインがkintoneを加速させる

kintoneは汎用的なツールですが、福祉・医療のような専門性の高い現場では、あと一歩「業界の痒い所に手が届く機能」が求められます。

今回の「つながり図」は、まさにその「あと一歩」を埋めてくれる素晴らしいプラグインです。手書きの家族図を卒業し、真の意味での「デジタル化・データ活用」を福祉の現場で実現しましょう!

もし設定に不安がある、自社の運用にどう組み込めばいいか分からないという方は、ぜひ「きんぼうず」までお気軽にご相談ください。一緒に最適な業務改善を考えていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

kintoneジェノグラムプラグイン

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