連携可能なキントーン帳票サービス、RepotoneU Pro
kintoneの標準機能では帳票出力は非常に不満。作成したアプリのまま出力されるので、不要な項目まで印刷します。カスタマイズしないとフォントの大きさも基本は同じ(ラベルやリッチエディターは変更可能)
なので、kintone連携サービスとして帳票出力サービスは各社から提供されています。今回、株式会社ソウルウェアさんが提供している RepotoneU Proを試してみました。
RepotoneUはサブスク帳票出力サービス
月額 15,000円(税抜)
出力10,000枚を越えると、10,000枚毎に¥10,000円(税抜)を購入
契約プランは1つだけ、枚数制限がありまして、大量に出力する場合は概ねコストを計算してお具必要がありますね。
契約プランは1つと書きましたが、RepotoneU Proには買い切り型の姉妹サービスが存在します。
RepotoneUをざっくりまとめると
- PDFとExcel両方出力可能
- プラグインの利点&豊富な設定項目
- krewDataやCustomineなど別サービスと連携可能
PDFとExcel両方出力可能
kintone連携サービスで、PDFとExcel両方出力可能なサービスだとドキュトーンとかCustomineとかがあります。設定の簡単さで比較するとRepotoneU Proが一番簡単に帳票出力の設定が可能だなと感じました。
PDFとExcel両方出力可能な点は非常に嬉しい。同じアプリでもPDFとExcel両方とも設定できます。帳票の内容が細かくなると、PDF設定では高さを合わせたり範囲を指定したり職人技が必要となる部分も多くイライラします。Excelの場合あらかじめ設定したExcelのセルを選択するだけなので楽です。
設定もですが、現場の運用を考えてみます。ちょっといつもより入力する文字数が多い。PDFの帳票出力の場合、枠からはみ出た文章の修正は面倒くさい。PDF編集可能なツールがあれば編集できますが、Excelよりはインストールされている数少ないと思います。(AdobeAcrobatとか)
なので、フォントサイズを変えた設定を複数作っておくようにしています。出力時に設定した部分のフォントサイズを変更できたら嬉しいですが、そういった機能がある連携サービスは見たことないですね。
Excel出力の場合、データを後で編集しやすい。文字数は多い場合あとでExcelを使って、フォントサイズ変更すればいい。そう考えると、両方出力できるのはありがたい。
1アプリにつき帳票登録できる数は30個って制限があります。30個って相当な数ですが、利用用途によっては足りない場合もあるのでご注意を(ちなみに買い切り版は10個制限)
プラグインの利点&豊富な設定項目
RepotoneU Proはkintoneプラグインです。kintone上で設定が完結します。
プラグインで設定するため、帳票の設定が本当に簡単です。直感的に設定できました。
プラグインで設定可能な項目も豊富です。帳票出力可能なユーザーを指定したり、ステータスやフィールドの値を条件に出力ボタンの表示非表示が可能です。出力時に添付ファイルフィールドに保存する設定とかもできます。
プラグインで設定できない部分、定時帳票出力やより詳細な条件でのボタン表示には、別のkintone連携サービスを活用することも可能です。
krewDataやCustomineと連携可能
グレープシティ社が提供しているkrewDataと連携させることで、定時やリアルタイムに帳票を出力する設定が可能です。
例えば、外部フォーム(フォームブリッジやじぶんフォーム)に入力された情報をkintoneに自動登録する設定を行います。外部から注文された情報を元に、krewDataとRepotoneU Proを使って見積書を生成。更に、KOKUYOのRepotovasを使えばその見積書を自動でデータ送信、FAX送信、郵送も可能。
krewDataとRepotoneU ProとRepoTOVASProの3製品、krewDataのプランにもよりますが、最低月額43,000円+α(送信料や別のサービス利用料など)
コストとしては高く見えるかもしれませんが、送信を自動化できる。送信数が多ければ多いほど効果を感じられるのではないかと考えます。
アールスリーインスティテュート社のCustomineも、RepotoneU Proと連携可能です。出力ボタンの表示非表示はRepotoneU Proのプラグイン設定で可能ですし、Customineでもやることリストに「RepotoneU Pro の出力ボタンを非表示にする」など表示非表示のやることが設定可能です。さらに、「RepotoneU Pro で帳票を作成する直前」など帳票出力前後をキーにしてカスタマイズを作成することも可能です。
帳票出力kintone連携サービスってたくさんあるので迷いますよね?でも、サービスそれぞれに特色や制限があるので、利用用途によっては神にも悪にもなり得ます。当ブログでもいくつかの連携サービス記事を書いていますので、ご参考までに〜