プリントクリエイターでkintoneの帳票を出力する方法
利用者情報をkintoneに入力することで、
- バイタルに異常があり、既往歴を確認したい
- 急変があり、家族に連絡をとりたい
- 担当ケアマネ誰だったかな?
必要な項目を確認する場合、kintoneの画面で十分です。情報も簡単に共有できます。
でも、kintone印刷標準機能ではレコードを印刷しても文字が小さい!!不必要なフィールドも印刷してしまう!!印刷の為にフィールド配置を変えると入力しづらい・・・
kintone標準機能の印刷はそのまま出力される
帳票や正式な書類として印刷したい。PDFデータ等でレコード情報を保存しておきたい。そういった必要がある場合、kintoneの標準機能だけではどうしても書類としての機能を果たすには限界があります。
下記画像が、kintone印刷標準機能を使用した印刷イメージです。
事業所内で利用するにも、文字が小さくて使いにくい。パソコン画面であれば、拡大すれば閲覧はできるから印刷時も拡大で印刷すれば文字の大きさ問題はクリアーするかもしれない。では、外部との連携で印刷したものを利用しようと思うと、もう少し見た目をどうにかしたい
事業所同士での情報のやり取りは、FAXや郵送が基本となります。利便性を考えて、入力しやすいようkintoneアプリのフォームにフィールドを配置。そのまま印刷すると相手に伝える必要のない情報も印刷されてしまう可能性があるのがkintone標準の印刷機能。ラベルやリッチエディターなど特定のフィールドは、標準機能で文字の大きさや色を変更することが出来ますが、細かい設定は困難です。
今回はトヨクモ株式会社が提供しているプリントクリエイターというサービスを利用して、見やすく、今送付している書類と遜色のない書類や帳票印刷を行う例を紹介します。
プリントクリエイターとkintoneを繋げる
プリントクリエイターは有料のkintone連携サービスです
プリントクリエイターには、3段階のコースがあります。1つのドメインに対して、1つの契約になります。(ユーザー数は関係ない!!)
〇ライトコース
通常の出力機能のみ
月額6,000円 年額68,400円
〇スタンダードコース
画像ファイル取り込みやバーコード作成機能など
月額9,000円 年額102,460円
〇プレミアムコース
アプリ連携や一括印刷など
月額14,000円 年額159,600円
契約を行うとドメイン専用のクラウドスペースが作成され、ログインすることでドメイン内に作成したアプリと繋ぐことができるようになります。
プリントクリエイターにkintoneアプリ登録
アプリの登録が必要となります。アプリは複数登録できますし、1つのアプリに複数の印刷ケースを作成することが出来ます。利用者管理のアプリに、帳票とFAX用紙の2種類を印刷できるように設定することも可能です。アプリ登録に必要なものはアプリのURLとなります。
プリントクリエイターに帳票登録
アプリを登録すればアプリの情報を利用して帳票を作成できます。
今回は簡単な利用者情報を印刷することを目的とします。帳票のサイズなどを指定することもできますが、基本的に帳票はPDFで作成することになります。
エクセルやワードで既に作成している帳票をPDFデータにしておきましょう。kintoneアプリの情報を帳票に飛ばせるとしても、しっかりとした背景がなければ帳票として機能しないと思います。
帳票のレイアウトを設定する
PDFを登録すると上記の様に作成したPDFが表示されますので、アプリで作成したフィールドをどこに配置するか、文字の大きさなどを指定していきます。
動画を用意したのでそれを見てイメージしてください。
上記が帳票を作成した後の抽出イメージです。
作成してもアプリにはJavaScriptの更新をしないと反映されませんので注意が必要です。
帳票として印刷する場合は、アプリからレコードを選択し、レコード詳細画面の左上から出力したい帳票を選択します。