医療介護資源情報を施設が更新できるシステムを作る
- 自分が住んでいる地域
- 自分が働いている地域
- 自分の家族が住んでいる地域
その他出張先とかもあると思いますが、地域の医療介護資源
どういった医療機関があり、どういった介護サービスを提供しているのか把握していますか?
医療介護従事者であっても、全てを把握することは難しい(コンビニより多い地域もあります)
今回は、そういった医療介護資源を共有するプラットフォームを作ることで地域包括ケアシステムの構築実現に繋がるのではないか?ってお話です
まずは、動画で説明していますのでこちらをご覧いただければ
httpv://youtu.be/f8oXkCptZkA
医療従事者として感じた、地域医療資源検索の課題
情報を得たいと思った際、今はネットで情報が収集できます。しかし、その情報はいつの情報でしょう。
ホームページが必ず作成されている訳ではないです。作成されていたとしても、どのような情報を掲載しているかは病院や事業所によって違います。そして、そういった情報を探し出すスキルも必要です
民間企業が運営する情報サイトもありますが、そういったサイトから申し込みがあると紹介料が発生するケースもあります。こういったサイトの必要性を理解していますが、一定レベルの情報は公開されるべきだとも思います。
キントーンで地域の医療介護資源を地域で共有できる仕組みを作りたい
自治体のエリアマップ更新頻度では遅い
地域によっては医療介護資源マップみたいに情報を公開したり、ホームページに掲載したりしているとこもあります。運営も自治体であったり民間に委託していたりと様々です。
しかし、そこに掲載している情報の更新は遅い気がします。半年とか1年に1回程度でしょうか。冊子にすると中々高頻度に更新はできないですもんね。なのでその情報を見ても、今利用可能なのか、空きはどの辺りで目処がたつのかは分かりません。
事業所側が事業所に情報を更新する仕組みづくり
- 情報の更新は事業所側でも可能
- 医療介護事業者だけでなく、一部一般にも情報公開
- ランニングコストを抑える
ちなみにコストは、開発費用とか別と考えて純粋にツールのコストだと月額46,500円(税抜)
機能や運用方法について書いていきます
情報の更新は事業所側 スピード感がある
情報の入力は運営側でも可能ですし、事業所側が新規登録もOK
- 最初は運営側が基本情報を入力して、その後は事業所側が編集
- 新規登録時から事業所側が対応
どちらでも対応できる仕組みにしています
医療機関なのか、入所施設なのかを入力することで後で検索する際にそういった情報を活用します。施設内に複数サービスを展開していたり、病院内に複数の病床機能を有していることは多いのでその辺りの区別や重複に関しては、固有の番号(事業者番号など)を活用すると良いかもしれません。
転院したい、入所したいと相談があった場合色々な情報をお聞きして、条件に合う病院や介護施設を提案することがあります(病院ならソーシャルワーカーであったり、在宅であればケアマネジャーであったり)
その際、複数の候補に対して「電話」します。その際、今受け入れが可能な状況かどうかをお聞きします。
なので、せめていま受け入れ可能かどうかだけでも情報として得られればもう少し効率よく動けるんじゃないか。本人や家族の話を聞きながら、検索して今後の対応を検討することはできるはず
情報編集や修正も事業所側でやるべき
フォームから情報を入力すると、専用のURLを発行します(kViewerのMyPageという機能)
このURLを情報登録時に入力したメールアドレスに送信します(kViewerの自動送信という機能)
こちらのURLをクリックすると、登録した情報を閲覧できるだけでなく、修正も可能となります
[voice icon=”https://kinbozu.com/wp-content/uploads/2019/04/fukisashi.jpg” name=”bozu” type=”l big”]つまり、受け入れ状況が変わったりパンフレットの内容が変わったら、事業所側で情報を変更することが可能[/voice]
リアルタイムに更新は困難ですが、定期的に更新してもらえると探す側からすると貴重な情報になります。営業で空き情報がFAXで送られてきたり、自分も送っていたことはありますが、色々と勿体ないなと・・・
専用URLは運営側で管理できますので、事業者がリンクを忘れた場合再送することは可能(kViewerでも確認できますが、登録時にkintoneに自動保存しておくと更に便利かなと)
kViewerダッシュボード機能を使って、集まる場所に
情報を検索するだけでなく、もっと活用できるようにkViewerダッシュボード機能を活用します
医療介護資源を探す際、ある程度の道筋を整備しておく必要があります。上記画像のように種別毎のボタンを作っておき、検索しやすいようにしておくことも可能です。リンク毎に検索窓の項目を設定しておくことで、更なる利便性を・・・
そして、色々な事業者が集まるのであれば研修や勉強会の予定を表示しておくことも効果があるかと思います。こちらも医療介護資源同様に、kintoneに情報を登録しておくことで表示可能です。
医療介護事業者だけでなく、一部一般にも情報公開
IDとパスワードをかけて、医療介護従事者専用サイトみたいな使い方
それだけだと地域包括ケアシステムの主役がいない!!
やはり、全ての情報を公開しなくても一部の情報でも利用者や家族など一般の方に公開すべきだと思います。kViewerは複数のページを作成できます。
パンフレットや住所などを公開したり、事業所によっては紹介動画(YouTube)のリンクでも貼りたいですね
また、利用方法の動画リンクも貼っておくと使う側にも優しいかと思います
情報公開における、ランニングコストを抑える
kintoneはスタンダードコースで最低契約ユーザー数は5ユーザー
今回は、トヨクモ社のkViewer(プロフェッショナル)フォームブリッジ(プレミアム)といったコースの連携サービスを利用しました。
診療情報や入所申し込みなどのやりとりをするのであれば、kintone内でやりとりをしたい (セキュリティの観点で)
転院受け入れまでの日数が大幅短縮したワケは?(日経ヘルスケア)
ただ、地域に存在する事業所全てに費用負担をお願いするのは難しいでしょう(現時点では)
みんな一緒にスタートできればいいけど、現実はその調整に時間がかかる。時間をかけつつ走らないと、調整できた頃には別の課題がワンサカですからね
厚生労働省においては、2025年(令和7年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。(地域包括ケアシステム:厚生労働省)
1つの法人が地域全てを担っている訳ではありません 1つのサービスで全てのニーズに対応できる訳ではありません
地域の情報を集約できれば、現場としては重宝できますし色々なデータとして地域について検討することもできると思います。
kintoneは医療介護専門ツールではないからこそ、 自分たちが欲しいアプリを自分たちで作成できる可能性がある
kintone色々な用途に使えますので、ご興味あればブログ内の他記事を読んでみてください。何かのきっかけになれば・・・