プリントクリエイター アプリ連携設定方法
kintoneの連携サービスに、プリントクリエイターという連携サービスが有ります。通常kintoneの印刷機能は決して多機能という訳ではありません。プリントクリエイターを使用することで多機能な印刷(帳票作成)が可能となります。
プリントクリエイターには
- ライト
- スタンダード
- プレミアム
- プロフェッショナル
料金と利用できる機能が異なる4つのコースが存在します。
今回、プレミアムコース以上で利用できる「アプリ連携」×「ケア記録」
日々書いているケア記録をkintoneに入力し、月毎に利用者毎にケア記録を印刷するまでを書いていきます。
準備するkintoneアプリの連携イメージ
まず、準備するアプリですが、
- 氏名情報アプリ
- ケア記録入力アプリ
- ケア記録出力アプリ
上記3つのアプリを作成し、連携をさせることで、ケア記録を印刷していきます。
氏名情報など、基本情報kintoneアプリ
氏名情報アプリは
・ケア記録入力アプリ
・ケア記録出力アプリ
どちらともに
・同じID
・同じ氏名
でレコードが管理できるようにしたいので、氏名情報アプリのレコードをルックアップに用いる為に作成します。
介護ケア記録入力kintoneアプリ
ケア記録アプリは実際に日々のケア記録を入力していくアプリです。1レコードに1ケア記録という形で作成しています。
アプリのままで印刷した場合、レコード毎にしか印刷できない為、1日ごとのケア記録を印刷することになります。それでも良いのであれば、いいのですが出来れば、1か月ごとのケア記録を印刷したい。そういった場合、レコード一覧で印刷したい利用者の名前と印刷したい期間を絞り込めばいいのです。
しかし、何人もの記録を印刷したい場合や、そもそもレコード一覧の印刷機能はないので、画面コピーかデータを書き出してエクセルやCSVで印刷するなど面倒臭いです。
今回は介護太郎さんと医療太郎さん2名のケア記録を11月と12月分のレコードを作成しています。
介護ケア記録出力kintoneアプリ
最後にケア記録を抽出するアプリの作成です。誰の情報をどの期間分印刷したいのかを指定する為のアプリです。基本このアプリとプリントクリエイターを連携させます。
絞り込みが多い場合はこちらである程度指定することが出来ると思いますが、そもそもケア記録のアプリで色々と分類する為の情報を入れておく必要があります。開始日と終了日は出力したいケア記録の期間を設定する為に配置しています。
1か月ごとに出力するのか、3か月ごとに出力するかなどはここで指定することで、指定された期間のケア記録だけを引っ張ってこれるようにします
添付ファイルに関しては、プリントクリエイターで出力したデータを保存しておくために配置しています。
でた〜!プリントクリエイターでkintone内に自動保存JS〜!(外部サイトに飛びます)
以上でアプリの準備は終わりとなります。
細かな設定で分からないことがあれば以下のページでも色々とkintoneの設定に関して紹介しています
プリントクリエイターの設定方法
プリントクリエイターの基本的な設定は以下のページに書いています
- アプリ登録
- アプリ連携設定
- 帳票設定
まず、ケア記録出力アプリをプリントクリエイターにアプリ登録しておきます。アプリ登録は先にしておく必要があるみたいです。
連携元アプリでプリントクリエイターを出力する為に使用するアプリを選択するのですが、この選択欄にはプリントクリエイターに登録されているアプリしか表示されません。アプリの登録が完了すればアプリ連携の設定に進みます
プリントクリエイター アプリ連携設定
アプリ連携では複数のアプリ連携を追加で設定することが出来ます。連携元アプリに出力に使用するアプリを連携先アプリのURLに飛ばしてきたいデータの元となるアプリのURLを入力します。
連携元アプリ→ケア記録出力アプリ(ケア記録帳票)
連携先アプリ→ケア記録入力アプリ(ケア記録)
と設定しました。
レコードの取得条件は名のごとく、どのレコードを引っ張ってくるのかを設定します。今回ケア記録出力アプリとケア記録入力アプリ連携で繋いで利用者ごとの毎月のケア記録を出力したいと考えています。その為、IDで利用者個人を指定します。ケア記録を出力したい期間を設定していますので
レコード取得条件に
AND日付≦イコール終了日で終了日以前のケア記録の出力を設定
AND日付≧開始日で開始日以降のケア記録の出力設定
これで、ケア記録出力アプリで出力したい人と出力したい期間を入力プリントクリエイターで出力すれば、ケア記録入力アプリに登録されたレコードから指定した情報だけを絞り込んで印刷することが出来ます。
これでアプリ連携の設定は終わりです。
最後にプリントクリエイターでどの様な出力を行うのか設定します。
プリントクリエイター帳票設定
青い枠はケア記録出力アプリの情報を、通常のプリントクリエイターの設定方法で配置していきます。
- ID
- 氏名
- 開始日~終了日
赤い枠にはケア記録入力アプリの情報を飛ばしてくる設定を行います。
アプリ連携から配置したいフィールドを設定していきます。
複数のアプリと連携することもできます.
- 日付
- ケア記録
これでケア記録入力アプリに日々作成していった複数名、複数日のケア記録レコードを、ケア記録出力アプリで
・出力したい利用者名
・出力したい期間
を設定し出力できるようになります。
プリントクリエイター アプリ連携を活用しよう
プリントクリエイターの「アプリ連携」機能を使えば複数のアプリ情報を1つのデータとして出力することが可能となります。
今回は
多くの利用者の毎日記入するケア記録を
- 利用者毎
- 抽出期間設定
以上2点について絞り込みを行い個別のケア記録帳票を印刷する為に、プリントクリエイターのアプリ連携を使ってみました。
複数のアプリの情報を1つのデータとして印刷したい。
例えば会議資料で部門ごとの〇月の売上データだけを出したいという時にも使えるのではないでしょうか?
【一覧画面でチェックしたレコードを絞り込み帳票出力する方法】YouTube
プリントクリエイター アプリ連携応用編
ケア記録だけを抽出
下記の画像の様に、ケア記録アプリの中に
- ケア記録
- 特記
の2種類の記録が存在する場合、上記で紹介したプリントクリエイターのアプリ連携の方法では、ケア記録も特記も関係なく出力されてしまいます。
「特記だけをまとめて出力したい」
そういった場合は・・・レコードの取得条件を追加するだけでケア記録のみを出力することが可能です。
ケア記録入力アプリに
〇種別・・・ドロップダウン
ケア記録
特記
介護保険
など、記録の内容を分類出来るように新たにフィールドを追加しておきます。
同様にケア記録出力アプリでも、出力したい記録内容を設定する為に
〇種別・・・ドロップダウン
ケア記録
特記
介護保険
といったフィールドを配置しておきます。
そして、種別が同じの場合、その種別の記録だけを出力する様にプリントクリエイターのアプリ連携で設定します。
この設定をしておけば、特記内容も含まれていた状態から、ケア記録のみを出力することが可能となります。
特別なことではありませんが、
- ケア記録入力アプリ
- 特記事項入力アプリ
- 介護保険記録アプリ
など、入力したい内容ごとにアプリを作成してしまうと入力の内容ごとに複数のアプリを開くことになります。
入力の内容ごとにアプリを探し、入力する。
利用者ごとに記録を確認したい場合は複数のアプリから利用者の情報をアプリごとに絞り込んで確認する・・・現実的ではありません。
出来るだけ1つのアプリで入力は完結したいです。
〇利用者情報管理アプリ
〇ケア記録入力アプリ
の2つあればある程度データ管理は出来ると考えます。
〇出力アプリ
これは利便性と、監査時にカルテに記録が挟まっていないといけないことが多いのでその対策みたいなものです。
日々の記録の確認はkintone上で行えばよいのですから・・・
アプリ連携で、職員印鑑画像を反映させる
ケア記録を出力した際、誰が出力したのか確認したい。
ドロップダウンや文字列などで名前を入力し、プリントクリエイターでその名前を表示させれば良いのですが、例えば
こういった場合、印鑑画像を管理しているアプリとケア記録出力アプリをプリントクリエイターのアプリ連携で繋げばいいのです。
その場合、ケア記録入力アプリともアプリ連携をしている為
複数のアプリ連携 を行うことになります。
まず、
〇職員印鑑アプリを作成し、
・職員名・・・ドロップダウン
添付ファイルに印鑑画像データを登録します。
今回は介護さんという職員の印鑑データを登録してみました。
続いて連携元アプリに
ケア記録出力アプリ(ケア記録帳票)連携先アプリに職員印鑑アプリを指定します。レコードの取得条件は職員名が一致した場合と設定し、右上辺りに印鑑画像データを配置しておきます。
アプリ連携が複数になった場合、切り替えは左の設定項目欄のアプリ連携という項目で連携先アプリをドロップダウンで切り替えることが出来ます。設定がしっかりと出来れば、下記の画像の様にケア記録入力アプリの情報と職員印鑑アプリの情報を1枚の用紙に出力することが可能となります。
プリントクリエイターは30日無料で利用できますし、複数のアプリを管理しているのであれば利用料なんて安いものかもしれません。