kintoneで未来を予測方法。病院や介護施設の稼働予測

未来の病院や介護施設の稼働を予測計算する。今日の稼働は分かるけど、1週間後や2週間後の稼働はどうなっているのか?

Excelだとシートに基準の値からINとOUTを入力することで計算できますよね?COUNTとか関数を使うことで色々とできます。

では、キントーンを用いた稼働予測はどう設定すればいいでしょうか?

Excelで未来の稼働予測
目次

kintoneで1週間後2週間後の稼働を把握したい

少し変わりますが、今日の稼働は分かる、入所日や退所日は入所管理アプリを作ったのでそこで管理している。入所した人はドロップダウンを入所中に、入所予定の利用者さんは入所予定に値を変更している。

だから、入所中、入所予定、退所予定の数は集計で出すことができる・・・

では、今日の入所数、1週間後の入所数、2週間後の入所数を知りたい場合はどうすればいい?

今回のゴールは1つのフォームに以下の数値を表示させたい。

  • 本日の入所者数
  • 1週間後の入所者数予定
  • 2週間後の入所者予定数

下の画像がゴールです。アプリ作っていきましょう。

kintoneで1週間後の稼働予測を立てる

未来稼働予測kintoneアプリ

作成したアプリフォームを載せておきます。

基本的に確認するフィールド以外はグループに入れて普段は表示しないようにしています。

稼働報告や会議資料に使う場合はプリントクリエイターを使って綺麗に印刷すると便利かもしれませんね。

未来の稼働予測アプリフィールドイメージ

配置したフィールド

  • 本日(日付)
  • 1週間後(日付)
  • 2週間後(日付)
  • 稼働(数値)
  • 1week(数値)
  • 2week(数値)
  • 現在(関連レコード一覧)
  • 1weekIN(関連レコード一覧)
  • 1weekOUT(関連レコード一覧)
  • 2weekIN(関連レコード一覧)
  • 2weekOUT(関連レコード一覧)
  • 1IN(数値)
  • 1OUT(数値)
  • 2IN(数値)
  • 2OUT(数値)
  • 関連コード(文字列1行)

作成したkintoneアプリ概要

関連レコード一覧フィールドは、参照するアプリを入所者情報を管理しているアプリ(今回は入所管理アプリ)を設定。

入所中、1週間以内に予定されている入退所者、2週間以内に予定されている入退所者をそれぞれ関連レコード一覧フィールドで表示させる。それぞれの関連レコード一覧フィールドの絞り込み設定で該当するレコードの行数をCustomineで数えさせる。

数えた数値を数値フィールドにセットして、計算することで今日、1週間後、2週間後の入所者数を表示させる。

重要となるのは、関連レコード一覧とCustomineの設定だと思いますので、2点を少し詳しく説明します。

関連レコード一覧フィールド設定

  1. 本日の入所者一覧
  2. 本日を除く1週間以内の入所予定者一覧
  3. 本日を除く1週間以内の退所予定者一覧
  4. 本日と2を除く2週間以内の入所予定者一覧
  5. 本日と2を除く2週間以内の退所予定者一覧

それぞれの関連レコード一覧フィールドの設定を画像で説明していきます。

入所中の絞り込み条件

本日の入所者一覧はシンプルで、入所管理アプリで入所中になっている方を表示します。

今回は状況(ドロップダウン)というフィールドで入所者の状況を把握しています。なので、入所中もしくは退所予定となっている方を一覧表示する設定です。

入所中利用者を抽出

1週間後INOUTの絞り込み条件

当日の入所予定、退所予定は予定ではなく入所中や退所に状況を変更します。

当日の入所予定と退所予定をカウントさせても結局当日中に入所中や退所に変更するのでここまで設定する必要はないかもしれませんが、条件に入所日より1日後以降、7日後以前の入所退所予定者一覧を表示させます。

1週間後までの入院数を抽出
1週間後までの退院者数を抽出

2週間後INOUTの絞り込み条件

こちらは今日から8日後以降14日後以前の入退所者一覧を表示するようにしています。2週間後の入所者数を知りたいだけであれば、今日から14日後以前の設定でいいのかもしれません。

ただ、例えばこれのアプリを月曜日に確認すると今週の入退所者数と来週の入退所者数を把握することができます。

数とすれば一緒です。でも、プリントクリエイターとかを使って、入所者数の下に誰が入所する予定なのかを表示したいと考えた場合は1週間以内と2週間以内に分けた関連レコード一覧を設定しておくと良いかもしれません。

2週間以内の入院者抽出
2週間以内の退院者抽出

ここまで設定したことを最後数値としてフィールドにセットするため、Customineを使います。

Customine設定

配置した関連レコード一覧フィールドの絞り込みに該当するレコードの行数をカウントさせるため

  1. 関連レコード一覧の条件でレコードを取得する
  2. レコード行数をカウントする

この2つのやることを1セットにして配置した5個の関連レコード一覧フィールドそれぞれ設定します。

関連レコードに該当するレコード件数を表示するカスタマイズ

当日1週間後2週間後の日付を取得

数字だけ表示してもそれがいつの入所数か分かりにくいので、

  • 特定の日付を取得する・・・今日
  • 日付を計算する・・・7日後
  • 日付を計算する・・・14日後

それぞれを日付フィールドにセットします。

特定の日付を取得するカスタマイズ

今日の入所者数から1週間後のINOUTを足し引きすれば、1週間後の入所者数になります。

カスタマイズの結果未来の稼働予測をkintoneで集計可能に

通常機能でも、入所予定の利用者一覧を表示させたり、週ごとの数を集計することは可能です。1つ1つ見るのが面倒くさいからスペースに貼り付けたりして同時に確認できるようにする。

確認できても計算できないから1つのアプリで集計できるようにする。

今回の方法で、それぞれの施設や事業所で管理している入所者数を合計させることも簡単ですし、法人内の施設に申し込まれている待機者の把握も可能ですよね。

アプリ単体の集計から複数アプリの集計へって話をkintone cafe’ kyoto Vol.3で話をした内容をブログ用に少し変えて書いてみました。

kintoneで未来の稼働予測

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